歌声の調整②(調整画面)


調整画面では、歌声の発声タイミングやボリューム、ピッチなどのパラメータ(値)を細かく調整することができます。


調整値の重ね表示
ツールバーの調整ツールの丸いボタンで調整項目を選択すると、調整画面が表示されます。
「TMG」などの文字部分をクリックすると、そのパラメータを重ねて表示することができます。
※重ね表示中の調整項目に切り替えたときは、重ね表示が維持されます。


数値表示
オプションの「ソング設定」の「調整画面の数値表示」で、パラメータにマウスカーソルを重ねたときの数値表示の形式が選べます。初期設定は現在値のみの表示ですが、「現在値+差分」や「差分のみ」、非表示にすることもできます。

タイミング調整

発声のタイミングを調整することができます。
タイミングを調整すると、変化に合わせてピッチやボリューム、ビブラートの振幅と周期が自動的に再計算されるため、タイミングを調整してから他の項目を調整していくと効率的です。

タイミングは歌詞の音素(「ド」なら「d」や「o」)ごとに、音素の始まりを示す1本の赤紫色の音素ラインと、音素の中での音の変化を示す4本の薄紫色の状態ラインの5本のラインで表されます。


「ペンツール」を選択して、ラインをドラッグするとタイミングを変更することができます。
タイミングを早めたいときには前へ、遅らせたいときは後ろにラインを移動します。


下段の黒帯の部分で音素ラインをドラッグすると、前後の状態ラインもまとめて調節できます。その後、必要に応じて状態ラインを調節すると効率的です。

パラメータの変化について

本ソフトは楽譜全体から歌い方を計算するため、音符の追加や削除、音符長や音階、歌詞の変更、テンポや拍子、調号などの編集を行うと、楽譜の各所でタイミングやピッチ等のパラメータは変化します。
タイミング調整値は元の値に対する相対値のため、パラメータが変化すると調整値も変化します。このときタイミングの各ラインで隣のラインをまたいだラインはリセットされます。
(タイミング以外のピッチ等の調整値は絶対値です。)

ボリューム調整

声の大きさを調整することができます。
ボリュームは強弱記号で強めたり弱めたりすることもできます。

「ペンツール」を選択して、ラインをドラッグするとボリュームを変更することができます。
ボリュームの単位はdB(デシベル)です。

ピッチ調整

声の高さを調整することができます。ビブラートを含まない基本ピッチで調整します。
ピッチ調整画面にビブラートの振幅や周期を重ねると、ビブラート付きピッチも重ね表示します。
また、ピッチ調整画面以外にピッチを重ねたときは、常にビブラート付きピッチで表示します。

「ペンツール」を選択して、ラインをドラッグするとピッチを変更することができます。
ピッチの単位はHz(ヘルツ)です。
数値表示の差分(カッコ内)の単位はCent(セント)で、+100Centで半音上を表します。

ビブラートの振幅調整

歌声のビブラートは振幅と周期で調整することができ、この画面ではビブラートの振幅を調整することができます。
ピッチを重ねると、ビブラート付きピッチが表示されて調整しやすくなります。
ビブラートのない部分にビブラートを追加するには、その部分に振幅と周期を両方を描く必要があります。

「ペンツール」を選択して、ラインをドラッグするとビブラートの振幅を変更することができます。
振幅の単位はCent(セント)で、100Centで上下半音ずつの振れ幅を表します。

ビブラートの周期調整

歌声のビブラートは振幅と周期で調整することができ、この画面ではビブラートの周期(周波数)を調整することができます。
ピッチを重ねると、ビブラート付きピッチが表示されて調整しやすくなります。
ビブラートのない部分にビブラートを追加するには、その部分に振幅と周期を両方を描く必要があります。

「ペンツール」を選択して、ラインをドラッグするとビブラートの周期を変更することができます。
周期の単位はHz(ヘルツ)で、1秒間の揺れの回数を表します。

ビブラート無効

「ソング」メニューの「調整モード」の「ビブラート無効」で、選択中のトラックのビブラートの振幅と周期を無効化して、ピッチ調整画面にビブラートも含めて描き込むこともできます。